LCメーターLC100-A
0.001μHまで測定可能な安価(¥1,960と5%割引)なLCメーターをAmazonで見つけたので購入していたLCメーター(LC100-A)が届いた
Amazonでレビューが少ないので大丈夫かなと思っているが,どんなもんか確認してみる
その前にマニュアルが無いため使い方が判らないので検索してみた
「LC100-A」で検索すると,https://www.jh4vaj.com/archives/4896 で紹介されていてマニュアル(英語)も見つかった
操作方法
(ボタン)
赤:0リセット押ボタン
白:静電容量のH/Lトグルボタン
青:インダクタンスのH/Lトグルボタン
黄:静電容量とインダクタンスの測定切替トグルボタン
(ボタンに対する表示)
インダクタンス:Lx,静電容量:Cx,高インダクタンス:Hi.L,高静電容量:Hi.C
(静電容量測定)
①テスト端子を開放した状態で赤いボタンを1秒間押し続けると「CALCULATING…」から「CALCULATING…OK」となる(0リセット)
②赤いボタンを離すと「0.00pF」が表示され静電容量を測定できるようになる
③測定対象を放電してテスト端子に接続して測定する
(インダクタンス測定)
①テスト端子を短絡した状態で赤いボタンを1秒間押し続けると「CALCULATING…」から「CALCULATING…OK」となる(0リセット)
②赤いボタンを離すと「0.000uH」または「0.000mH」と表示されインダクタンスを測定できるようなる
③測定対象をテスト端子に接続して測定する
(注)測定対象が単位に0リセットする事
ケース
お馴染みThingiverseから調達してケースを印刷
(底側)
(蓋側:以下の状態で印刷した場合)
(蓋側:上下を変えて印刷した場合)
上下を変えて印刷しないと底側との結合部の凹凸が綺麗に収まるように印刷できないのだが,下側にサポートが入るため表面となる印刷面が粗くなるのが問題
今後も事もあり調べてみると「サポートインタフェースを有効にする」とサポートとの間を僅かに精密印刷できるそうだ(Cura 4.10.0の設定項目)
収まりが悪いが見栄えのする蓋でとりあえず完成させた
検証
インダクタンスの測定検証する
公称値(μH) | 測定値(μH) | 測定画面 |
---|---|---|
100 |
68.37 66%(1.5) |
|
47 |
27.76 58%(1.7) |
|
5(手巻き計算値) 5(クラップ回路測定計算値) |
2.018 40%(2.5) |
|
1.1(手巻き計算値) 1.5(クラップ回路測定計算値) |
0.437 36%(2.8) |
|
0.4(手巻き計算値) 0.78(クラップ回路測定計算値) |
0.095 3倍位(補正) |
|
0.4(手巻き計算値) 0.81(クラップ回路測定計算値) |
0.143 3倍位(補正) |
|
0.3(手巻き計算値) 0.69(クラップ回路測定計算値) |
0.093 3倍位(補正) |
50μH以下では実際の値と50%以上の差があり,インダクタンスが小さくなるにしたがって差が開く傾向にある
結果,クラップ回路測定計算値と並行して正確な値を確認しないとならないようだ
仕様
- 測定精度:1%
- 静電容量測定範囲:0.01pF-10uF
- 最小解像度:0.01pF
- インダクタンス範囲:0.001uH-100mH
- 最小解像度:0.001uH
- 広いインダクタンス測定範囲:0.001mH-100H
- 最小解像度:0.001mH
- 大きな静電容量測定範囲:1uF-100mF
- 最小解像度:0.01uF
- 試験周波数:コンデンサ、約500kHzのインダクタ、約500Hzの大きなインダクタンス
- 有効表示桁数:4
- ディスプレイ:1602 LCD
- 電源:miniUSBまたは5V電源
STM8S003(8ビットマイクロコントローラ)を使用している
左上のLM311は発振用かな
改造(案)
バックライトが明るすぎるので調整したい
LCDモニター(1602A)の15,16Pinがバックライト電源で(以下の場合)基板のR9をバターンカットして330Ωの抵抗を入れれば良い感じになるそうだ
追加ケース
検証している時間にサポートインタフェースを有効にして蓋側を再印刷した
少しだけ綺麗になった
蓋と底の隙間もなくなった
黒にしたせいもあるが見た目も悪くないようだ(遠目で観ると艶消しの感じとなる)