RAID1のディスクを交換してファイルサーバにする
新年早々にNASが動作不良になってディスク交換して再度利用するか新規購入も含めて代わりを設置するか考えていたら2ヶ月も経過してしまった(中身はバックアップ用のUSB接続外付けディスクにそこそこあるので最悪ではなかったという理由もある)
代わりのNASを検討するにあたり製品NASは異常が発生した時に融通が効かないので止め、費用が掛からないようにCPUは手持ちを使うことにして、3.5インチ1TGディスク2台を購入しD2700DCを使ってDebianでRAID1のNASを構築しようと思っていたのだが、D2700DCだとSATAが2個なのでソフトウェアRAIDになるしRAID1ボードを持っているがSATA1(1.5GB)なので性能が・・・などと考えて腰が重くなっていた
壊れたNASから可能な限り復元しなければならないしUSBディスクの1世代バックアップだけでは危険、このままでは時間が経過するだけなので、NTFSなら最悪ディスクを取り出しUSB接続で簡単にファイルを取り出すことができる(ext3やext4でもsamba経由で簡単に取り出すことは出来るがクライアントがWindowsメインのためNTFSの方が便利)と考え、消費電力や騒音という懸念事項は残るが利用頻度の低いかつてのメインPC(XP)をファイルサーバにすることにした
スペック
MB :4CoreDual-SATA2
CPU :Pentium Dual-Core 1.8GHz(ベースクロック200→240MHzとして2.16GHz動作)
MEM :2GB
VGA :GeForce 7600GT
HDD :160GB×2(RAID1)
PS :CorePower4 400W
CASE:ミドルタワー
VGA
グラフィックボードを「GeForce 6200」に変更(当初はメインPCで、GeForce 7900GS(PCIe)を使っていたが熱で焼けてしまったのでGeForce 7600GT(AGP)にしていた)
FANレスVGAとなり騒音を軽減、旧仕様のVGAなので消費電力も下がる
ネットワークカード
オンボードのLANが100BASE-Tのため、BUFFALO LGY-PCI-GTを装着し1000BASE-Tにする
ところがオンボードのLANを無効にして装着すれば簡単に済むかと思ったらボードを認識しない
動作することは前日EPIAで確認してあるので問題ないはず、接触部分などを掃除して再度試みてみたがやっぱり認識せず
装着しようとしてるスロットは他のボード(RAIDボードなど)で利用していたので問題ないはずだが、相性や制限等の場合がある(昔は良くあった)ので別スロットに装着することにした
4つのPCIスロットで(最初の)3番目は認識もしない、1番目は認識するがドライバーがセットアップできない、2番目でようやくドライバーもセットアップが完了し正常に1000BASE-Tで利用可能になる
後から気が付いたがBIOSのIRQをリセットすれば動作したかもしれない
ディスク
下準備はできたのでメインとなるディスク交換に着手(念のためシステムバックアップは行ってある)
もともとRAID1の構成なので単に交換してリペアで済みそうだが容量が増えるのでパーティションの変更のタイミングをどうするか
①2台のディスクを順に交換してリペア(1台目交換してリペア2台目を交換してリペア)してパーティションを変更する
②ディスク1台を複製してパーティションを変更し再度ミラーリング設定する
2通りの方法があり①で駄目でも②で再度やればいいのでディスク不良時のディスク交換作業の予行ということで①でやってみることにした
「VIA V-Raid Utility」による手順はこちらに記録しておいた
2台のディスクをリペアして正常に起動したが、やはりというか当然だが旧ディスク分の160GBしか利用していない
Partition Wizard 7.0 を使ってみるもRAIDを認識しなくて2台とも操作できる状態
しかたがないので2台を同じ手順でパーティションサイズを変更し再起動すると残念ながらRAID構成は解除されていた(パーティション操作はRAID上で実行しないと駄目か)
ならば再度RAID構成を構築ということでボードのROM画面で実施したが、数時間に及ぶディスクの同期処理後システム無しで起動しなくなってしまった
どこかでRAID化手順を間違えたのだろう、ディスク全てをクリアしてしまったようだ(パーティションも無くなってしまっていた)
元のディスクはあるので②の手順で再実施
Partition Wizard 7.0 で1台を複製してパーティションサイズを変更する
今度はボードのROM画面ではなく(やろうとしたがソースディスクがどちらなのか判らなかったので止めた)「VIA V-Raid Utility」を使ってRAID構成を構築(ソースディスクはディスクIDで確認)
また数時間(5,6時間位)に及ぶディスクの同期処理を行い完了
消費電力
消費電力はアイドル時60~65W、CPU100%時で90~100Wであった
CPUクロックを定格に戻してみたが消費電力の変動が無かったので変更なし(コア電圧を下げないと効果は薄いようである)
交換前のディスクの状態
状態は悪くないが電源投入回数が2000回を超えていた