3Dプリンタの調整(TPU印刷可能になる)
- 2021/08/13 21:07
- カテゴリー:3Dプリンタ
TRONXY XY-2 ProのエクストルーダーをTitanに更新しての調整不足をこつこつと解決させた
フィラメントガイド
エクストルーダー変更後のフィラメントガイドが完全でなかったので完成させる
回転部分にベアリング(外形22mm,内径8mm,厚み7mm)を使用するほどでもないので各部品をPLAで作製した
軸はナットで止めたほうが融通が効くのだけど・・・ホットボンド使用
特に問題なく回転しており十分使用に耐えられる
印刷速度アップ
拙者のXY-2 Proは速度仕様が100mm/sまでとなっているが少々はアップできるとのことなので(1.5倍の)150mm/sを目標にしてみた
単純にスライサーで速度を上げるだけではダメでプリンタのファーム設定とCureの設定を変更する必要がある
(プリンタ設定)
ファーム設定値を以下のように変更
M8012 I200 XY最大移動量 (100)
M8013 I30 Z 最大移動量(20)
M8014 I120 押出機(120)
M8006 I100 (80)
M8008 I400 加速度 (400)
M8500 保存コード
設定値はOctoPrintのターミナルから入力
オートレベリングも早く移動するようになった
(Cure設定)
Cureのプリンタ別のデフォルトファイルを変更するが,変更後に再度プリンタの追加が必要(先のプリンタを削除して追加しないと適用されない)
修正ファイル
C:\Program Files\Ultimaker Cura 4.10.0\resources\definitions\tronxy_xy2pro.def.json
変更前
"machine_max_feedrate_x": { "value": 100 },
"machine_max_feedrate_y": { "value": 100 },
"machine_max_feedrate_z": { "value": 20 },
"machine_max_feedrate_e": { "value": 120 },
変更後
"machine_max_feedrate_x": { "value": 200 },
"machine_max_feedrate_y": { "value": 200 },
"machine_max_feedrate_z": { "value": 40 },
"machine_max_feedrate_e": { "value": 240 },
入力制限値を大きくするだけなので大きい値にしておいても良し
Cure印刷設定
(PLA)印刷速度をアップさせて調整
若干の微調整はあるだろうが,今のところ印刷速度・品質ともに満足いく設定となっている(OctoPrint経由の場合は除く)
(TPU)最適の設定値を模索した
印刷速度が肝だったようだ
- 外郭: アイロン無効
- インフィル: インフィル密度10~15%で十分(多くても問題ない)
- マテリアル: 印刷温度210℃(少しだけ糸引き)
- マテリアル: ビルドプレート50℃ (不要とも)
- マテリアル: フロー100%
- マテリアル: 引き戻し無効
- スピード: 印刷速度 30mm/s 15(外)10(スカート)
ビルドプレートがガラスだと(かなり)良く定着するので剥がすのが大変な場合もある
ビルドプレート温度はもっと下げても良いようだ(フィラメントの指定はなし)
印刷物の形状によっては(左)糸引きもある
フィラメントドライボックス
DAISOの12L密封容器で3個入るドライボックスを作製
部品は全て自前の印刷で,データは貰ってきたり更新・作製した
フィラメント単体の交換をスムーズにするためスプーラーにした
フィラメントの出力部は凝った作りにしている方がいたのでいろいろ試してみた
スプーラー:https://www.thingiverse.com/thing:3234744
スプーラー用レール(※):https://www.thingiverse.com/thing:4563022
棒支え(にするなら):https://www.thingiverse.com/thing:569333
フィラメント出力部(汎用):https://www.thingiverse.com/thing:2957506
ももジイさん版:https://www.youtube.com/watch?v=OpU1Z5Qlf4E&t=511s
その他,麦茶さん版を使用:https://www.youtube.com/watch?v=lOM6s8NUf5Q
※)レールのみ使用,Curaでサイズを調整(長さのみ変更)している
最終的にネジ部が13㎜の継手が適合したももジイさん作を採用
まずは完成(油性マジックのマーキングが残っているがアルコールで簡単に消せる)
中央が500g用,左右が1Kg用で使用する