エアバンド用GPアンテナを作製
- 2023/12/29 15:06
- カテゴリー:アンテナ
折角UV-K5(8)で18-1300MHz(除く630-840MHz)を受信できるのだが聴くことが可能な局が少ない
この辺りでの受信状況
18-30:15mのアマ局は稀にしかいない,CBはいない(もしかすると高速道路で発信者がいるかもしれないが期待薄)
50:受信可能な距離にアマ局がいないようだ
144:稀に1局が使っているようだ(40年以上前になるが大勢いたのだけど)
430,1.2G:ノイズしかない
なので聴くことが可能なのは,FM放送とエアーバンドとなり,わざわざUV-K5(8)でFM放送を使うこともないのでもっぱらエアーバンドで使用することになる
エアーバンドは「ER-C57WR」で聴くこともできるのだがロッドアンテナのみで外部接続ができないため受信性能が悪い
その点UV-K5(8)のエアーバンド受信性能は良好でADS-Bと合わせることにより更に楽しむことができる
そこでもう少し遠距離を受信できないかと専用アンテナを作製することにし候補は,垂直ダイポール・ディスコーン・5/8λGP・1/4λGP・ヘンテナを検討,最終的に1/4λGPにした
材料
ラジケータ,ラジアルには100均の洋欄支柱の針金を利用
中心周波数を125MHzとして1/4λ(600㎜)で4本作っておく(短縮率を95%として調整しながら最終的に570㎜にする)
定番のアルミだと高価であることと半田付けに苦労するので止め,真鍮は売切れだったのかホームセンタに無かったので断念
基台は100均のブックエンド
当初はパネルマウント用Mコネのメスを上にしてラジケータを立てようと考えたが,ブックエンドの加工と合わせ再考したところ別の方法を思い付きFコネを使用
→
支柱にはVE菅を使うことにして基台の固定はがっちり掴めるUボルト
加工
ブックエンドに必要な穴開け加工
Fコネを中央に設置(ゲーブル側が上,メス側が下)
上側のFコネにラジケータを半田付けしてFコネの金属部分より少し大きい13㎜の塩ビパイプ(長さ10㎜位)を基台に塩ビの接着剤で仮接着
エポキシを中側に流し込み硬化する前に13㎜の塩ビパイプより少し小さい12㎜ABS丸パイプ(長さ200㎜程度)をラジケータを通し塩ビパイプに差し込んで接着
上方の白いティッシュペーパーは硬化するまでラジケータを中心にするため入れてある
エポキシが硬化後,ラジケータ保護のための12㎜ABS丸パイプに9㎜ABS丸パイプ(長さ600㎜)を差し込むが,接着はしないで隙間をシリコーンで防水(保護パイプはラジケータが風で曲がってしまいそうだったので付けたが無くても良さそう)
ABSは紫外線に弱いので紫外線を吸収する黒の塗料で塗装
塗装には100均のラッカースプレーを使用(ABSに塗装可能と記載されている→綺麗に塗装できた)
注)ABSは塗装にも弱いので水性塗料の方が良いらしい
ラジアルは丸型端子(R2-4使用)を加締めて基台にネジ止め(念のため,この場合の端子の圧着はラチェット付きの工具を使ってはいけない)
予め基台の上からラジアルを通し垂直に対して30度の角度(内120度に曲げる)を付けておく
ラジアルを導通させるため基台の下側のネジ留め部分にアルミテープを貼った(鑢で塗装を削り取っても良かったけど確実に導通させるため)
ラジアルを付けてnanoVNAで調整
(ネジ留めした後の画像を取り忘れ)
ラジケータが600㎜の時,123MHzあたりが同調点
10㎜単位で短縮してみて調整,結局30㎜切って130MHzが同調点となる
同時にラジアルも切ってしまい570㎜にしてしまった(ラジアルは1/4λで良い)
アンテナが近くだと影響するのか手を動かしただけで画面が止まらず調整が大変だったのでケーブルを伸ばして離れて調整
(ラジアルを付けなくても調整できるか試してみたところ,あってもなくても変化が少ないことが判明)
設置
ベランダに設置した1/4λGP(中央),左はADS-B用のコーリニア
ケーブルはADS-BのコーリニアとTV用の分配器で混合(OUTをIN,INをOUTで使う)
受信性能はこれから確認
(追加:2024.01.07)
空港は広島空港が僅かに信号が入るかってところで遠距離のため厳しいが航空機からは感度良し
良好:N52,F09
良:F07,F08
可:F12,F13
不可:他(近くでは,F10,F11,F14)
エリア)https://airband-japan.jimdofree.com/%E8%88%AA%E7%A9%BA%E8%B7%AF%E7%AE%A1%E5%88%B6/
現在の管制エリアは(一部のエリアを除き)高高度を「福岡コントロール」,低高度を「神戸コントロール」に分かれている