ADS-B受信用コーリニアアンテナを作る
ADS-B受信用(1090MHz)アンテナを作成,GPで十分かと思うのだけどコーリニアアンテナにした
主材料となる同軸ケーブルは日本アンテナ「S4CFB」を使用
コーリニアアンテナの構成は,
先端:{位相結合部(1/4λ)}+{エレメント(1/2λ)× n}+{位相結合部(1/4λ)・スタブ}+ {同軸}:受信機
となる
日本アンテナ「S4CFB」の波長短縮率は80%なので,
位相結合部:55㎜(1/4λ)× 2本
エレメント:110㎜(1/2λ)× 6本(全体サイズを1000㎜以内とするため6エレメントとした)
スタブ:100㎜ × 1本(調整はできたのだが取付が大変だったので最終的に削除した)
※)λ = 300 ÷ 1090 × 0.8(含む波長短縮率)
同軸ケーブル加工
網線の半田付けが困難なので同軸同時の差し込み方法を使う → 参考元
半田付けしないと同軸ケーブルの長さ調整が楽になるというメリットがある(半田による波長短縮も無くなるかと)
(もし半田付けするなら(同軸の種類によるが)網線の部分を銅線で加工すると良いか)
差し込みなので被覆部分が55㎜もしくは110㎜になるように加工すれば良い
同軸専用のカッターがあれば確実だけどカッターナイフでも難しいものではない
①網線まで確実にカッターで切り取り除く
②中芯線までカッターを入れても中芯線の被覆(発泡ポリエチレン)を取るのは困難(中心線を傷付けることにもなる)
③なので線方向にカッターを入れ中心線を削り出すようにすると良い
組み立て
加工した同軸ケーブルを互いに差し込んで繋いで導通確認(差し込みの際の絶縁ビニールは無しで行った)
全てを繋いで導通確認できたら先端を導通させる
繋いだ部分は熱圧縮チューブで固定
これを防水のためφ15㎜パイプに挿入(見栄えの良いパイプを採用)
先端を塞ぐのに鉄パイプのφ16キャップを利用,ビニールテープで巻いて隙間を詰めた
時間が押していたのでNanoVNAでの確認は省略(後回し)して簡易設置して受信確認
受信実施
RTL2832を使いdump1090を動作させると・・・嘘だろ!って感じでみるみると受信
専用アンテナの効果が絶大なのを改めて実感
しばらく観て,大体120km範囲は受信できていそうだ(ローケーションは北の方が良いはず)
尚,この環境でも「RSP1クローン」は全く受信不可だった
動作させているソフトウェアが問題なのかな?(クローンなんで文句は言えないけど)
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