シャントレギュレータを使ってみる
精度の高いリファレンス電圧のためシャントレギュレータを購入
(三端子レギュレータとシャントレギュレータは兄弟のような物ではある・・・が)
三端子レギュレータのように回路化すれば良いかと思ったら,どうも異なり扱い方が判らないので使い方を勉強することにした
回路
購入したシャントレギュレータは2種
①NJM1431A:2.465V±1%
- R部が入力,+2,46V部が出力
- アノード,カソード,リファレンスの三端子
- カソード電圧36V,カソード電流100mAがMax
- カソードへは電流制限として抵抗(100Ω~1KΩ位)を付けて標準5~10mA位にする
- リファレンスと入力間もしくはGND間を直結で2.465Vとなる
- リファレンスと入力,GND間を分圧すれば定電圧を変更できる(使用手引きを参照)
②LM4040AIM3-4.1:4.096V±0.1%
- 端子は3個あるが1つはNCなのでアノード,カソードの2端子
- カソード電流は60μA~15mA(Max20mA)
- カソードへは電流制限として抵抗(1KΩ~10KΩ位)を付ける(500μA位流さないと電圧が出ないようだ,標準は100μA)
準備
ブレッドボードで2つの基準電圧を発生させ(テスターの校正にもなるかなと)手持ちのテスターで計測してみる
LM4040AIM3-4.1は表面実装のSOT-23パッケージなのでブレッドボードで扱えるようaitendoで購入しておいた秘密兵器(w)を使う
実装したらこんな感じになる
細ピンを取り付けてブレッドボードに
結果
回路は希望のリファレンス電圧が出力されたので問題なし
副産物としてテスターの精度は以下のとおりだった
テスター名称 |
NJM1431A (2.465V±1%) |
LM4040AIM3-4.1 (4.096V±0.1%) |
備考 | ||
sanwa PM3 |
2.415 (0.980) |
4.04 (0.986) |
|||
kaise KU-1188 |
2.45 (0.994) |
4.10 (1.001) |
|||
MASTECH MS8221C |
2.46 (0.998) |
4.11 (1.003) |
|||
オシロスコープキット |
2.45 (0.994) |
4.10 (1.001) |
(追加)
NJM1431Aは5V,9Vとも電流制限として1KΩで問題なし
LM4040AIM3は9Vの電流制限として51KΩは問題なかったが,5Vの場合10KΩ以下でないと正常に電圧がでないようだ(5KΩの1mAが安全か)