低価格で入手できる5V昇圧DCDCを評価してみる
拙者はAVRを3.3Vで使用すること多いが稀に5Vで使うことがある
単純に5Vを用意すれば良い訳だが運用でなるべく以下のバッテリ(2種)を組み込んで利用したい
(1)秋月のNiMHバッテリ3.6V(使用電圧範囲3~3.8V位)
- コンパクトながら830mAhと容量があるので長く使用できる
(2)100均ライターから取り出したリポ(使用電圧範囲3~4.2V位)
- 基板ごと取り出してヒーター部を外す
- タクトスイッチは付け替え電源スイッチとする
- このままUSB充電できるので便利
- 容量は少ないので低消費電力運用時利用となる
そこでポータブル用途として使うのを前提に扱い易い5V昇圧DCDCを検討してみた
昇圧回路の自作
最初に思いつくのは基板上に昇圧回路を組み込んでしまうことだ
そのためのパーツとしてHT7750Aを購入してあるのだがデータシートのように性能がでないようである
気の迷いさん,電気の迷宮さんを参考にさせてもらっても面倒そうに思える
なので今回は(HT7750A版を含めて評価してみようと思ったが止め)100均の昇圧商品や既に購入してある中華のDCDCボードなど出来合いの物だけで評価する
チョイスした昇圧ボード
評価してみる昇圧ボードは以下の3つ
(1)USB charger
- セリアの商品
- 単3アルカリ乾電池または充電池×2個使用
- DC5.0/最大出力不明(おそらく100~200mA位)
(2)モバイルバッテリー
- ダイソーの商品
- 単3アルカリ乾電池×2個使用
- DC5.0/500mAh(最大出力)
(3)中華のDCDCボード(Rasbee DC-DC 2A Boost ステップアップ 転換モジュール)
- 中華製品
- 1個(税込み)100円(以下)
- 最大出力電流:2A
- 入力電圧:2V~24V,最大出力電圧:>28V
出力5V50mA固定で入力電圧を変動させ効率の測定
- AVRで使用される電力での効率測定
- 中華は2Vから動作仕様
- 使用するバッテリの電圧範囲である3~4V間で中華は90%近く優秀だがダイソーは75%で電圧が高い程よろしくない
入力電圧3.0V,3.6V,4.2Vでの負荷変動による出力電圧と効率の測定
(1)セリア USB charger
- 3.6Vと4.2Vは値が同じ
- 140mAを超えると電圧が保てないので止め
- 140mAを超えると電圧が保てないので止め
(2)ダイソー モバイルバッテリー
(3)中華 DCDCボード
- 出力電圧は無負荷で5.03Vにしてある
- 安定した出力電流が得られていた
評価結果
ダイソーのモバイルバッテリーは500mAまで出力できるのだが効率が悪いので入力に余裕が必要
50mA位の出力ならどれを選択しても出力電圧は問題はないだろう
出力電圧を調整でき安定した電流を流せる中華のDCDCボードがコストパフォーマンスも高く抜けている
その他
オシロによる波形測定を忘れていたので後で追加する
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