AD9834を使ってSGを作製
- 2025/01/13 17:10
- カテゴリー:測定器・装置
なかなか思うようにいかなかったが完成(ケース未塗装)
9740kHzに合わせて台北国際放送を受信
基本部
実験でAD9834とディスプレイのSDI接続を共存させるのが難しそうなので(直接制御なら可だけど)止めることにしたため,周波数表示は良いが状態表示を代行するものを実装しなければならなくなる
そこで周波数のアップダウンをレガシー的なアナログのロータリースイッチで行うことにした
- 周波数発生はAD9834
- AD9834のコントロールは「Arduino Pro Mini V3.3」
- 周波数の変更はロータリーエンコーダ
- アップダウン周波数の変更はロータリースイッチで(1M/100k/10k/1kHz)とし,6接点あるので前後に455kHzと10MHz固定を割り当て
(注)AD9834周辺はモジュール実装で省略
スケッチ(TAB4,SJIS)
周波数カウンタ
AD9834への周波数設定を表示すれば周波数カウンタは必要ないがDX555を真似た構成とした(結果,実際の出力を計測)
実験で上限22MHzまではカウントできるプリアンプを得たが下限が約500kHzだったので再度調整
結果ダンピング抵抗を追加して解決
変調用信号
アナログは苦手なのでネットで情報を仕入れて「ツインT形正弦波発振回路」を構成
楽器の調整基準は430Hzあたりで,無線(というか放送)では666Hzだったと記憶していて設定したが,最後にはDX555と同じ600Hzにした(周波数はRV3で調整可能)
変調回路
問題はここだった,振幅変調なんて簡単と思っていたところ思い通りいかなくて試行を繰り返すことになる
(注)変調(モジュレータ)って加算だったのですね,乗算がミキサ(つまり周波数の足し引きになる)なんだそうです(日本では逆で教えていたとのこと)
手前が信号発生,奥がコレクタ接地による混合変調だが結果が得られなくて嵌る
実は入力信号が弱くて駄目だったようで入力をデジタルで作ってVpp5Vで試してみたら問題なく変調結果が得られた
そこで前段を設けるとか試行したが綺麗な波形がでない
どうしたものかと悩んでいたところ,DBMで変調できるとネットで知ってSA612Aがあるので試すと(いろいろやらないと駄目だろうと思っていたのだが)すんなり変調できた
入力は約Vpp200~400mVあれば良いようだ
出力はVpp700mVくらいになるので0dBってことか
調整と計測
(消費電力)
5V,40~50mA位の省電力
(600Hz信号)
MA176mV,Vpp340mV
(SG10MHz直接出力)
MA122mV,Vpp236mV
(SG10MHz変調信号なしSA612A出力)
MA68mV,Vpp132mV
(SG10MHz変調600HzSA612A出力)
MA480mV,Vpp940mV
外観
(前面)
(後面)
(中身)
その他
DX555にように入力を切替て周波数カウンタモードにすることもできるが現状は未実装
アナログは難しいけど,無線通信の中心はまだアナログであること
- メディア(CDやDVD)は,アナログーデジタルーアナログ(記録はデジタルだけど入出力はアナログ)
- 有線通信は,デジタルーデジタル(PCからPCはデジタルになった)
- 無線通信は,デジタルーアナログーデジタル(空中ではアナログ)