思い出のダイオードラジオを聴いてみた
- 2024/01/20 16:23
- カテゴリー:ラジオ
5年後(2028年秋)予定で日本における中波(MW)の放送が無くなるのは残念な事である
ラジオは拙者にとって人生に大きくかかわる物であったことは確かで似たような方もおられるではないかと思う
実際は復調しやすいAMという放送が消え去るわけでないが,ローカルで受信しやすいMWによるAM放送が消えていくことになるため,ラジオを作っても受信確認が難しくなるってことになる
大したことは無いようにみえて機器を製作して楽しむきっかけが薄れることは電子技術者が生まれにくくなることに繋がらないだろうか心配である
拙者は小学生時,学研の科学を購入していて,小5年(小4年の終わりかも)と小6年の時に付録としてダイオードラジオがあり最初に聞こえたラジオ音声に感激したことを覚えている
その後BCLの道に嵌ったが高価なラジオを手に入れることができなったこともあり「初歩のラジオ」「ラジオの制作」など読みながら,またラジオキットを購入していろんなラジオを作ってみたことがあった
しかし当時は技術的に未熟であったため完成度は低かった
現在でも大して変わらないが(老後の楽しみとして)なるべくいろんなラジオを作ってみようかと思う
最初のラジオ(小4か小5のダイオードラジオ)
記憶ではこんな感じの付録
アルミ(ブリキかも)板を合わせたバリコンで板にはビニールが付いていた(拙者は剥がしてしまったので同調が取りにくかった)
アンテナはエナメル線,アースは釘を繋げて雨どいの流れ落ちるところに埋めた
それまでレコードは聞いていたが,ラジオは初めて聞いたのではないかと思う(今だにその場面を脳裏に浮かぶ)
この付録,実は必要なエナメル線が入ってなく,しかたなしにモーターのエナメル線を取り出して使った(中華がどうのこうのいう人もいるが,この頃の日本も酷いもので部品が足りないとメーカーに問い合わせても「そんなはずはない!良く確かめろ!」と突っぱねられるのが常だった)
尚,付録は固いプラスチック(今だと安いプラって感じの物)で直ぐに割れて使い物にならなくなった
小6のダイオードラジオ
最初の物とは異なり実用的なデザインであった
同調はコイル部分の中にフェライトを出し入れするμ同調となっていて前のより感度が良かった気がする(上下移動で位置確保が困難だったけどチューニングはあいまいで良かった)
最初程の感動はなかったが,付録より読み物の方にあった世界の日本語放送の紹介がきっかけとなり,クラスで同様に興味を持った友達とともにBCLが始まることになる
小4,5年時は1人で楽しんでいたところが,小6では仲間ができ情報交換が始まったわけである
ダイオードラジオの試行
楽しかった昔を思い出しながら懐かしんでダイオードラジオを試してみることにした
しかし肝心のクリスタルイヤフォンが無いのだ
購入すればまだ代用品はあるのだけど,そこまでやることもないのでここは諦めてスピーカーで鳴らしてみる(まあいいだろう)
アンテナ兼同調回路は中波用に作ってあるループアンテナを使う
出力はスピーカーで5Wの出力はあるのだけど聞こえるのは虫の声くらい
まあとりあえず聞こえたので良かったかな
但し電波強度が良くないせいかアース接続が無いと厳しかった