アンテナカプラーの改修
- 2024/01/23 14:48
- カテゴリー:アンテナ
この前作成したアンテナカプラーがよろしくないので改修
改修内容
①コイルの巻き直し
設置のし易さなどからコアは大きい方が良いかと思ってφ40㎜にしたが大きすぎて後から扱いにくいことが判ったのでφ26㎜で作り直し
またインダクタンスががもう少し欲しかったので巻けるだけ巻いてみた
※)アンテナとして使うならコアは大きい方が良いとのこと(大きいとノイズも受け易い?)
②RFアンプの回路位置変更
アンプはカプラーの後段階にしていたが,前後を試してみると前段階の方が良い結果だったので変更
③回路の修正
スルー回路にバリコンが入っていたので回路を見直し
④中波用のコイル(330μH)を変更
①~③を対応してnanoVNAにて周波数範囲を実測してみると330μHのインダクタに問題あったのでマイクロインダクタに変更
回路
(修正前)
(修正後)
コイル
当初,中波用の330μH(実際は260μH)では容量不足だったのでコイルに直列にしてみたら周波数範囲が421~1000kHzで下がり過ぎた
修正版ではコイルの最大56μHに147μHを直列追加して約200μHにしている
10MHz以上では然程効果が見られないようなので表のピンク部の5回路を切替(もう1つはスルー)
中波用のコイル
実測するとトロイダルコアではゲインが下がりすぎ(421kHz:-11dB~1000kHz:-25dB)
またコイル同士が干渉し合ってるのか他の周波数に切り替えてもゲインがダウンしていた
そこでマイクロインダクターにしてみたら良好となったので交換(Qも良さそう)
自作したコイルに100μH+47μHを直列に入れて約200μHに調整
結果
回路が減ったため線が少なくなり中身がシンプルになった
こうなるとケースもコンパクトにしたくなる
今回は先ずはロングワイヤーで確認
スルーでも中波が良く聞こえたのには驚き, カプラーを中波の切り替えで南海放送1116kHzに合わせるとS4→S6となり効果ありが判る
短波ではラジオNIKKEI(6055kHz)を選局しても全く聞こえないのが,カプラーを合わせるとS4で十分聞こえるようになり,こちらも効果ありと判り満足
ループアンテナは7000kHzに合わせてあるためか,中波は受信不可,短波のラジオNIKKEIは僅かに聞こえる程度であった
ループアンテナ
各バンド対応しようと考えていて対応してないので,とりあえず同調用コンデンサを外して直結にした(2024.1.25)
下の写真は撮るのを忘れていたので合成
まだ受信は試していない
(2024.1.26)
直接の接続では7MHzのアマ無線の受信が困難となり,カプラーでマッチングさせるとラジオNIKKEIを含め受信可能となる
ロングワイヤーに比べると設置場所の違いのためかループアンテナの方が感度は良い
どうやらループアンテナはループ部で同調させてこそ効果を発揮するようだ