部屋のTVが壊れたので修理してみるが駄目
- 2024/04/28 19:57
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Amazon Prime Videoを観ていたら突然画面が消えた「SHARP LC-22K30」
最初は停電かと思ったが違うようで「Amazon TV Stick」での再生なのでH/WとHDMIケーブルなどをチェックしてみたが回復しない
Power LEDが点滅(3回点滅・・・つまりモールス信号だとSの繰り返し」して,リモコンによる電源OFFもできないようで,これは壊れたかなと直感で感じた
症状をネットで検索してみる(検索「sharp TV LED 点滅」)と以下が見つかる
修理費用は,なんと!
消費者をどう思っているのか,あまりにも酷い金額,お値段もシャープだったか
修理に着手
このTVフルHD画質(1920x1080)で少し特別な機種
SHARPのこのクラス(サイズ)のラインナップは32と24インチになるが,その中で1つ22インチでフルHDとなる機種なのである(他メーカーにはない)
購入した時は30kそこそこで購入できたのだが,今だと最新ではラインナップから消えていて1世代前の生産終了品で在庫しかなく60kもするので買い直しは辛い
買い替えるならチューナー無のディスプレイを購入することになるだろうが,TVだと便利な定番付加機能があるので修理してみようと着手(TV受像は年に数回しか使わないけど,電源ON/OFFや音量制御のリモコンがある)ちなみに,2005年頃はディスプレイの方が高価で20インチを超える大型液晶となると解像度はやや下がるがTVを代用する方が安く付いた
修理できても電源周り限定でカスタムチップ構成あろうメインボードは無理
先ずはカバーを開けることになるが,なんとネジのある部分には矢印が付いていて,更にネジ種まで判るようになっていた(組立のためだろうけど)
AC電源コードの部分が開くようになっているので外してみる
なるほど・・・AC電源コードが外せるようになっている(組立や保守時の安全のためだね)
ネジ種は2つ(スタンド用は別で合わせると3種),裏からみて上部(ボルト)と下部(タッピングネジ)でサイズも異なる
裏カバーは特に引掛けはないので傷つかないのようにプラ板でこじれば取れた
右がメイン基板で,左が電源基板,こんなもんだろうけど非常に簡素
基板を見渡してみても異常そうな箇所は見つからなかったので,電源基板からメイン基板へのケーブルコネクタを確認
12Vの表示があるのでAC電源を接続してテスターで計測してみると0.5~0.6Vしかない
これは電源の異常だろうと電源基板を見ると怪しいケミコンを発見
最初,上からでは判らなかったけど,改めて見ると焼けている
早速取り替え作業で半田面を確認
付いていたのは50V22μF電源用ケミコンとして使わているシリーズだけど・・・交換した一般ケミコンでも問題ない(と,思うが)
交換して電圧を計測すると6.5V(?)になった
12Vではないので解決してなさそうだけど,スタンバイとかあるので試しに戻して動作させてみる
・・・
駄目でした
まだ他に問題個所があるようだ
ひと言
最近は壊れた場合に購入した者が修理する権利で回路図を公開しろということが海外では起きているらしい(裁判にもなっている)
日本ではあまり馴染みではなくなっているが,例えば米国では自動車の修理は所有者が行うのが当たり前である
技術的にできないとか時間が勿体ないなどあるから有料で修理する人がいるって感じだ(本来これで修理屋が成り立っている)
家電も同じだと思うけど専門知識が必要・進歩が速い・カスタム部品が多いなのがネックで困難であることが多い
しかし修理できる機会は与えてもらえるようにしてもらいたし,これが最もリサイクルに繋がる行為だと思うし,基本技術の低下も防げるのではないかと考える
・・・
最近の日本では家電をメーカーが修理して再販することをやろうとしてる
中古を使って高額になった家電を安く提供という考えなのだが,そうなると現状のリサイクル法がおかしくないかってのが私の意見である
今のままではメーカーを助けるためのリサイクル料金であって消費者の負担が残る結果でないかということだ
リサイクルの在り方を考え直して欲しい