Mellow FLY GEMINI が届いた
- 2023/07/23 16:48
- カテゴリー:3Dプリンタ
Mellow「FLY GEMINI」が予定より早く届いた
TRONXY XY-2に繋ぐのはまだできないのでCPUボード側(FLYπらしい)のみArmbian+Klipperの動作確認をやってみた
Fly-Gemini V3.0のマーキングがある
このボードはラズパイ互換の様な「FLYπ」という1ボードマイコンが一体化されている3Dプリンタマザーとなる
3Dプリンタを「FLYπ」でコントロールするのかと(拙者はそう思っていた)思うが,実際に3Dプリンタを動作させるのはこれまである3Dプリンタ用のチップ(これもArmでSTM32F405)である → 将来的には「FLYπ」でコントロールするようになるでしょう
なので「FLYπ」は,Gcodeを作るでもなく(OctoPrintと同じ)単にGcodeファイルを管理しSTM32F405へ送り込むプリントサーバである(OctoPrintより優秀なKlipperというシステムになるけど3Dプリントの品質には関係ない)→ 品質に大きく関係するのはSTM32F405にあるMarlinファームとなる
⇒ どうも正しくは少しは介入しているようだ(更に調べてみる)
Klipperはブラウザで操作するので3Dプリンタの手元には簡単な画面があれば良いと思って「FLY Mini Screen」を購入したが(接続できないと思っていた)LCDタッチパネルの方が良かったかな(V3は接続可)
OSセットアップ
まずはμSDカードにArmbian+Klipperを入れて動作させてみるため,公式サイト「Fly Gemini V3 General Information」「ドキュメント」を参照(マニュアルなんて添付されてないのでネットで情報を探るしかない)
①μSDカードへの書き込みソフトウェア「balenaEtcher-Portable-X.XX.XX.exe」をダウンロード(ポータブル版ならセットアップする必要がないのでお勧め)
②書き込み用OSとして「FLY-v3.0_Flygemini_bullseye_current_5.10.85.img.xz」をダウンロード(Klipperも一緒になっている)
③左のボタンを選択し①を実行し②のファイルを指定(②は解凍せずそのまま.xzでOK)
④μSDを挿入して真ん中のボタンでメディアを選択
④右のボタンで書き込み開始
拙者の環境(32GB Class10+USB3)にて5分位で終了
⑤ボードにμSDカードを挿入してUSB-TypeCで電源供給
その前に冷却用ヒートシンクも付いてなかったのでジャンク箱でサイズあう物を準備して装着
隣の3Dプリンタコントロールようのチップもヒートシンクを装着
(注)DIP-SWが全部OFFになっている
電源投入
Armbianは最初にSD領域を自動拡張するのでしばらくSSHでログイン(fly:mellow)(IPアドレスはIPscannerで検索)
固定IPにしておいた方が扱いやすいのでDCHPで割り当てbind9でhost nameを追加(OSに固定設定ならarmbian-configにて設定可能)
次にブラウザから閲覧
fluidd(フロントエンド?)が表示
主にArmbian関係で判明したもの
- 最初の起動で3ファイルupgradeしろと出ているのでupgradeしてreboot
- kernelは更新不可にしてあるので更新は行わない方良い(解除して更新してみたら起動しなくなった)
- パッケージの更新はできるが時間かかる(aptを使用するように,aptitudeだとkernel込みで更新されるため)
- sudo armbian-config で,タイムスタンプ「Asia/TOKYO」変更と,Lang「ja_JP.UTF-8」は追加したほうが良い(日本語にしておくと設定なしでfluiddは日本語表示となった → 設定は英語のままだったけど)
- 無線LANの方が扱い易いのでUSBのWiFiアダプタで増設,armbian-config で簡単に設定可能(nmtuiでも同じ)
- SDカードスロットが1つ減り,かわりにM.2 I/Fが付いているが専用の拡張ボード(FLY M2WE)しか使えないそうだ.この拡張ボードにはWiFiが実装されているが技適クリアしてないと思われるので使えない → M.2 SSDでOS起動できるかなっと期待したが残念(非常に惜しい)
- sudo shutdown -h now で,「FLYπ」は電源が切れるようだ
- 上で(注)DIP-SWが全部OFFになっている件だが,マニュアルによると通常は1と2はON(工場出荷)らしいのでONにしてみた.「FLYπ」とSTM32F405との接続SWらしいのだが動作上の結果は後日 → もう1セットDIP-SWがあるが,こちらはファームの更新関連らしくKlipperを使うなら操作の必要はないとある
- 「FLYπ」だけど,チップからNanoPiベースのように思える